ハンドタオルに和柄が加わりました。

ハンドタオルに和柄が加わりました。

ハンドタオル25cmカラー

和歌の解釈

ハンドタオルのシャーリング25cmサイズに和柄の新色が加わりました。
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和柄の読み方は難しいですね。
「不言色」みなさまこちら読めますでしょうか。
「支子色」の別名になります。
答えは
「不言色」→いわぬい色
「支子色」→くちなし色
口無しに掛けて言わぬいだそうです。
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そこで、くちなしに関した和歌をちょっとご紹介したいと思います。

九重ここのえに あらで八重やえ咲く 山吹やまぶきの いはぬ色をば 知る人もなし」

これは円融院(第六十四代天皇)が読まれた御歌です。
藤原実方からの贈歌
「八重ながら色もかはらぬ山吹のなど九重に咲かずなりにし」
への返歌なんです。
男の人から男の人への恋歌です。
平安時代にも特に階級のある人の間で、同性愛も、両性愛も存在しました。
円融院と藤原実方は年譜からすると、ほぼ同い年であったと思われます。
この藤原実方ですが、紫式部の「源氏物語」の光源氏のモデルとも言われている人物です。
実は藤原実方は紫式部のライバルである清少納言へのプレゼントが一番多かったという人物です。
なので清少納言ともかなり高い確率でお付き合いしていたと思われます。
実方はその他にも多くの女性と浮名を流した大変なプレイボーイだったようです。
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そこでこの歌の私の勝手な解釈ですが、
「八重ながら色もかはらぬ山吹のなど九重に咲かずなりにし」藤原実方の歌
「八重→九重に咲かず」は、八、九と数字が上がっています。
そして重ねる、重ねるとくどい程言っています。
これはあなたと枕を共にしたいと懇願している。
八があって、九はない。次が無いのはどうしてでしょうか。
お約束はないのでしょうか。と問いたり、
諦めの気持ちも入り混ぜて、
相手からの同情を誘い出そうとしているのかもしれません。
表面はサラリと言葉がきれいに並べてありますが、
実は情熱的な句であると解釈しました。
これに呼応して円融院は

九重ここのえに あらで八重やえ咲く 山吹やまぶきの いはぬ色をば 知る人もなし」

この歌の一般解釈としては
「これは九重ではなく八重に咲く山吹なのだから仕方もないし、
その上「色もかはらぬ」といっても「口なし色」では、その心を察してくれる人もないのだ。」
となっています。
九重(こののへ)→ここのへは私、八重→八方あらゆる角度、いろんな女性とも付き合っている、
恋多き男性は私の気持ちなど分かってはくれませんよね。
山吹(くちなし)口無し→女性が口という隠語に対する男性の大事な所
次の逢瀬はありませんよ。
実方とは反対に数字が九から八と下がっています。
円融院の方はボルテージが下がっているとみえます。
花を題材して、ジェットコースターの様に
上がったり下がったりとリズミカルな歌です。
和歌でも現代歌でも正しい答えなどないと思います。
受け手側の解釈で構わないと考えます。
わたしは「悲しい」と書いてあっても、
「嬉しい」と受け止めても構わないと思います。
皆様はこの歌をどう解釈しますでしょうか。

 

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