似てるシリーズ第3弾

似てるシリーズ第3弾

毎週、youtubeで山田五郎さんの「オトナの教養講座」を楽しみに拝見しております。
以前、ギュスターヴ・クールベの「画家のアトリエ」を取り上げた時に
山田さんが「構図がどうも上部が空きすぎている」と話していました。
確かにバランスが取れていない構図です。
著作権のこともありますので
画像全体を載せることはできませんが
私なりの解釈をしてみました。

絵の上部に意味を持たせるとバランスの取れた構図になるかと思います。

右はご本人の写真になります。
左は上部壁部分、顔パーツの角度が似ています。

キャンバスの上に掛かった布(服?)
絵の中央に描かれているキャンバスには
左上に布もしくわ服が掛けられています。
絵の前に描いている画家がいて
今、絵を描いているにも関わらず、
布が掛かっているのは不自然な状態です。
この布に、画家のメッセージが込められていると思います。
そこで、この絵を遠目にしてみると
上部壁には自画像が描かれていて
この布が、首の襟となり意味が出てきます。
そして、この絵の副題が
「我が芸術的(また倫理的)生活の七年に及ぶ一時期を定義する写実的寓意画」
とあり、「我が」と「寓意画」となっています。
寓意とは、他の物事に仮託して、ある意味をあらわすこと
副題にもぴったり合います。
よって、壁画に似せてうっすら自画像を描いたのだと私は思います。
クールベが描く他の絵の傾向としても
このような絵に持たせる自我行為は正当であると思います。
独自の解釈になりますが
もしかして、この説は既にありますでしょうか。

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