裏紙の使い方で刺繍を補強する

裏紙の使い方で刺繍を補強する

刺繍の裏紙
刺繍の裏紙
写真は刺繍布の裏側に貼る不織布という紙です。
裏紙の役目は、布にしわを寄せないようにする事がメインとなりますが
布や刺繍を補強する役割もあります。
余談ですが、母の時代は仏壇ろうそくを鍋にごっそり入れて
コンロの火で溶かし、ホットケーキ位の大きさに冷ましたロウを
裏紙にする障子紙に塗りこんでいました。
母はロウを紙に塗ることによって、
ミシン針の動きが良くなる、と言っていましたが
今はロウを塗ることは過去形になり、お薦めもいたしません。
なぜなら、ミシン針が釜を上下する時に摩擦が出来て
溶けたロウが針穴に入り込んで針穴を塞ぎ
糸切れを起こしてしまう原因になるからです。
さて、先ほどの話の続きですが
高級な刺繍を行う時は私は裏紙を交互に重ねます。
同業者なら、厚みのある紙を一枚敷いた方が
効率がいいじゃないか、と思う方もいらっしゃると思いますが
紙には縦横の向きがあります。
紙の繊維がクロスする事で、紙の強度も上がり刺繍が強くなるからです。
そしてお洗濯をしても糸が解けにくい、と私は考えています。
小さな事のようですが、この様な気配りが刺繍を長く保つ理由になると思います。
みなみ刺繍は見えない所にも、思いを込めて刺繍をしています。

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